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第13話 律樹にも…

Penulis: 心優(mihiro)
last update Terakhir Diperbarui: 2025-09-29 06:00:00

「え!」と言う律樹。

「ん?」と、私は律樹の顔を見たが表情が硬い。

──ショートカットが良く似合うスラッとした このひとは、どなた?

「久しぶり!」とその女性が言った。

「お久しぶりです」と言う律樹に笑顔はない。

そして、その女性は、私の方を見て、

「ん? 彼女さん?」と律樹に聞いた。

すると、律樹は、

「婚約者です!」とハッキリ言ってくれた。

──嬉しい!

「まあ、そうなのね?」

「佐藤みありです」とご挨拶する。

「浜口です。塩谷くんには、以前同じ会社で大変お世話になりました!」と言われた。

私は、

「こちらこそ、律樹くんがお世話になりました」と、咄嗟にお礼を言っていた。

──····って言っちゃった、まだ、人前で··って呼び捨てにしても良いのか? 迷ったし、浜口さんのお立場が分からなかったから……

「てことは、マンションは変わってないのかしら?」と言った。

──えっ! マンションの場所をご存知なんだ!

「はい」と律樹が答えると、

「そう! あ、じゃあ私も近くだから、又お会いするかも〜」と私の方を見て言った。

「そうなんですね」と、私は引き攣った笑顔で答えていたと思う。

「ええ、じゃあまたね、塩谷くん!」と言って、私にも笑顔で会釈をしたので、会釈で返した。

「浜口さん? 前の会社の人?」と聞くと、

「うん……」と言っただけで、まだ表情は硬いままだ。

──何かあったのかなあ? 浜口さんと……

今は、話したく無さそうだから後で聞いてみよう

「あっ、律! カレー
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